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作成日:2010年2月4日_記事番号:T00020792
台北101で拳銃強盗、セレブ主婦からBMW強奪

台北市の高層ビル「台北101」で強盗事件が発生した。覆面3人組による犯行で、被害者はセレブ主婦2人。約400万台湾元の新車BMWと現金24万元が白昼堂々と奪われてしまった。
眼科医夫人の呂さん(46)は3日正午頃、嘉義から遊びに来た友人の李さん(43)を台北駅まで出迎え、一緒に台北101でショッピングと食事をし、その後地下3階の駐車場に停めていた車を取りに。2人は市内の宝飾店へ行く予定だった。
呂さんの車は5台目の自家用車で、先月約400万元で購入したばかりのBMW740だ。2人が車に乗ると、突然覆面をして拳銃を持った3人組の男が現れ、「おれたちは金が要るんだ、協力しろ」と脅された。怖くなった2人は、すぐに手持ちの現金計24万元(呂さん18万元、李さん6万元)を差し出した。
すると、犯人の1人が呂さんの顔に黒い袋をかぶせて車後部のトランクに押し込み、李さんを後部座席に乗せて車を出した。
BMWが台北市深坑郷の山間部に到着すると、犯人はまず李さんを車から降ろし、しばらく走行してから呂さんを降ろした。2人は徒歩で下山し、警察に通報した。
警察の調べによると、犯人はこの日正午頃、赤いシビックで台北101の地下駐車場に入り、「獲物」を狙って潜伏していた様子だ。シビックは廃車済みのナンバープレートを付けており、午後3時25分に被害者のBMWと一緒に駐車場を出たことが分かっているが、現在のところ2台とも行方不明のままだ。
台北101では1月12日、台北101購物中心の宝石店「デビアス」で、ダイヤモンドの指輪2点(約1,200万元相当)が盗まれる盗難事件が発生したばかり。警備員の巡回を増やすなどセキュリティの強化を図っていたというが、1カ月もたたないうちにまた事件発生とは面目なしだ。セレブが多く集まる場所だけに、狙われやすいのだろうか。