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アーリーハーベスト対象品目、中台で意見相違


ニュース その他分野 作成日:2010年2月4日_記事番号:T00020794

アーリーハーベスト対象品目、中台で意見相違

 
 中台は近く、海峡両岸経済枠組み協議(ECFA)の事務レベル交渉を行うが、焦点のアーリーハーベスト(関税の早期引き下げ)対象品目をめぐる双方の意見は食い違いを見せている。4日付工商時報が伝えた。

 中台双方は事前接触の結果、石油化学、紡織(川上分野)、機械、自動車、自転車の各品目をアーリーハーベストの対象に含めることでは意見が一致している。しかし、中国は鉄鋼、自動車部品も対象に含めることを台湾側に提案。これに対し、台湾経済部は業界の理解が得られていないとして、鉄鋼、自動車部品に関する交渉を先送りする方向に傾いている。

 中国鋼鉄など台湾鉄鋼業界は、現時点で鉄鋼の関税撤廃に踏み切れば、メーカーの死活問題になるとして反対意向を示している。自動車部品に関しては、大手メーカーが関税撤廃に支持を表明しているが、零細業者は強硬に反対しているのが現状だ。

 このほか、自動車の輸出枠をめぐっても対立点が残されている。台湾側は中国車の輸入枠を輸入車全体の25%に相当する年間1万台とする業界案を有力視し、同時に中国側にも同じ比率で輸入車全体(40万台)の25%に当たる10万台の台湾車輸入を認めるよう迫る構えだ。しかし、中国側は業界の反対で難色を示している。