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二重国籍の李慶安前立法委員、懲役2年の判決


ニュース 社会 作成日:2010年2月5日_記事番号:T00020825

二重国籍の李慶安前立法委員、懲役2年の判決

 
 国民党の李慶安前立法委員(51)が米国との二重国籍を保持している事実を隠して台北市議会議員と立法委員を務めたとして、詐欺罪で起訴された裁判で、台北地方法院は4日、李被告に懲役2年の実刑を言い渡した。5日付蘋果日報が伝えた。

 李被告は米国籍を保有していることを故意に隠し、台北市議員1期、立法院3期を務め、議員給与、秘書給与など1億277万台湾元(約2億9,000万円)を詐取したとして起訴された。判決は過去の選挙における李被告の当選についても無効との判断を下した。

 李被告は裁判の過程で、米国籍は既に喪失したなどと主張した。これについて、陳興邦裁判長は「国籍問題は国家に対する忠誠度を象徴するもので、被告は忠誠の義務に反した。罪状は汚職よりも重い」と断じた。その上で、李被告の公判中の態度についても、「罪を逃れようとの思いから国民を長期にわたりだました。摘発後も誠実に対応しなかった」と厳しく批判した。

 李被告は弁護士を通じ、「二重国籍問題で論議を呼んだことは非常に申し訳ないが、詐欺罪による判決は事実に反し、法的根拠がない。徹底的に上訴する」との声明を発表し、控訴する意向を示した。