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台湾金融機関、財政悪化の欧3国に160億元投資


ニュース 金融 作成日:2010年2月6日_記事番号:T00020861

台湾金融機関、財政悪化の欧3国に160億元投資

 
 欧州で財政悪化が懸念されているスペイン、ギリシャ、ポルトガルに対する、台湾金融機関の投資によるリスク資産は160億台湾元(約444億円)に上ることが5日までに分かった。投資先はスペインに集中しており、国債や銀行団融資が中心だという。6日付経済日報が伝えた。

 中央銀行の統計によると、台湾金融機関の欧州に対する債権は630億元で、3カ国の財務危機が欧州全体に波及した場合、台湾への影響拡大が懸念される。

 問題の3カ国に対しては、国泰金融控股、富邦金融控股、中国信託金融控股がいずれも投資を行っており、特に富邦金控はスペイン国債に2億7,000万ユーロ(約118億元)を投資している。

 大手銀行幹部は「格付け会社が3カ国に対する格付けを引き下げるとの見通しが伝えられた段階で、3カ国への融資や投資を引き締めるように指示した。昨年末に相次いでこれら国々に対する協調融資(シンジケートローン)の実施も中止した」と説明した。