ノートパソコンなど受託生産大手、緯創資通（ウィストロン）の林憲銘董事長は５日に開かれた忘年会（尾牙）の席で、中国での労働力不足による影響を低減するため、春節（旧正月）期間中の生産ライン停止をわずか１日半に抑えて出荷を急ぐ考えを示した。また今年の景気への楽観見通しから、ノートＰＣ、液晶テレビ、携帯電話の３大主力製品で50％の出荷成長を目指すとし、ノートＰＣについては3,000万台突破に問題はないと語った。６日付工商時報が報じた。
林董事長によると、中国・昆山工場（江蘇省）のノートＰＣ年産能力は3,500万～4,000万台だが、ハイシーズンには逼迫（ひっぱく）する状況となっており、現在設置を進めている泰州工場（江蘇省）で第４四半期に量産を開始し、生産能力不足の解消を図る構えだ。
また、今年は液晶テレビも大幅な出荷成長が見込まれ、従来の500万～550万台の出荷目標は上方修正することになると語った。
一方、今年の売上高については、３大製品で急激な価格下落が予測され、出荷成長ほどの伸びが見込めないとの見方を示した。
