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ASUSノートPC、今期出荷2割減も


ニュース 電子 作成日:2010年2月6日_記事番号:T00020876

ASUSノートPC、今期出荷2割減も

 
 華碩電脳(ASUS)の沈振来執行長(CEO)は5日、中国の労働力不足の深刻化により、第1四半期にノートパソコンの出荷台数が前期比で10~20%減少するという見通しを示した。同社は今年、ノートPC出荷2,000万台で世界ランキング4位を目標にしているが、達成には受託生産メーカーとの協力を含め、部品をいかに確保していけるかが鍵となりそうだ。6日付経済日報などが報じた。
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 沈執行長は労働力不足について、当初影響を受けていたのは部品メーカーのみだったが、現在は受託生産メーカーにまで拡大したと指摘。労働力不足を原因とする部品の供給不足によって、低価格ノートPC(ネットブック)「Eee PC」を含む今期のノートPC出荷は前期比10~20%減に見舞われるとの予測を語った。現段階の第1四半期出荷予測は、一般ノートPCが215万~245万台、「Eee PC」が145万~165万台だ。

 第1四半期は売上高も前期比で10~20%落ち込むとの予測だ。さらに、部品不足で出荷スケジュールがタイトになり、輸送手段を海運から空運に切り替えざるを得なくなるなど、利益の圧迫要因を警戒している。

 沈執行長はまた、昨年第4四半期に地域別売上比率が51%に達した欧州で、ギリシャやポルトガルなどの財政悪化が表面化していることについて、「信用不安はまだ始まったばかりだ」と指摘した。今期は業績への目立った影響は出ないとみられるものの、第2四半期に購買力が落ち込む可能性があるとみて、業務への影響の検証を引き続き進める考えだ。

Q4は12.9%減益

 ASUSが5日発表した2009年第4四半期の連結売上高は前期比24.2%増、前年同期比25.6%増の847億5,000万台湾元(約2,350億円)だった。純利益は前期比12.9%減の56億5,900万元で、前年同期の56億4,400万元の赤字からは大きく改善した。通年連結売上高は前年比7%減の2,481億7,800万元。

【表】