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作成日:2010年2月8日_記事番号:T00020887
南山人寿の売却審査、合意期限内の完了不透明に
行政院金融監督管理委員会(金管会)関係者は6日までに、生命保険大手の南山人寿保険がプリマス・フィナンシャル・ホールディングスなどに売却される計画に関連し、実質的な審査は3月に立法院で報告を行った後になるとの見通しを示した。また、保険会社の大株主に対する審査強化を盛り込んだ保険法改正案の審議も進められる見通しで、売却合意が期限切れを迎える7月初めまでに審査が完了するかどうか不透明な状況となっている。7日付工商時報が伝えた。
南山人寿は、米AIGが現在保有する南山人寿株97.57%をプリマスなどに譲渡することを経済部投資審議委員会(投審会)に申請した。ただ、立法院は投審会と金管会に対し、立法院での報告を求める決議を行っており、それまでは実質的な審査に入れない見通しだ。
また、立法院では、保険会社の株式を15%以上取得する大株主に対し、資金源、株式の取得目的、長期的に経営に参加するかなどに関する事前審査を実施する内容の保険法改正案が近く成立する見通しだ。このため、南山人寿の売却案件は改正後の保険法の適用を受ける可能性が高く、売却手続きの遅れにつながる可能性がある。
売却手続きが期限までに完了しない場合には、AIGが南山人寿の売却を見送る可能性も出てくる。