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八田與一記念公園、来年5月オープン


ニュース 商業・サービス 作成日:2010年2月8日_記事番号:T00020890

八田與一記念公園、来年5月オープン

 
 日本統治時代、台湾南西部のかんがい施設、烏山頭ダムと嘉南大圳(水路網)の建設を指揮した水利技術者、八田與一氏の、農作不毛地帯だった嘉南平原を豊かな穀倉地帯へ変えた功績を称えるための「八田與一紀念園区(台南県官田郷、5.1ヘクタール)」が、今月10日に着工を迎える。オープンは来年5月の予定で、八田技師がかつて住んだ宿舎も修復し、当時の暮らしぶりも再現する。7日付中国時報が報じた。

 八田技師が住んだ4棟から成る宿舎は現存しており、記念館として利用されている。旅行業者によると、同記念館の訪問を希望する日本からの観光ツアー客は少なくないが、現地には八田技師の銅像が残るだけで、建物の傷みも激しいため、失望させることが多いという。このため今回、交通部観光局8,000万台湾元(約2億2,200円)を投じて記念公園として整備を進めることになった。

 観光局によると、記念公園には、八田技師の故郷、石川県から同時代の家具などが寄贈される予定で、完成後は地元政府およびバス業者と協力して、台湾高速鉄路(高鉄)嘉義駅と台南駅から記念公園までのバス路線を開設し、多くの観光客を引き寄せたい考えだ。