宏碁（エイサー）のジャンフランコ・ランチ執行長（ＣＥＯ）は６日の忘年会（尾牙）の席で、今年のノートパソコン出荷目標を10％以上引き上げ、4,400万～4,500万台（前年比35～40％増）とすると表明した。先ごろ、業界首位のヒューレット･パッカード（ＨＰ）の2010年出荷は4,400万台が見込まれるとの観測が流れており、「ＨＰを超え世界首位を目指す」との決意を改めて示した格好だ。７日付経済日報などが伝えた。
今年第１四半期の出荷台数は890万～900万台（前年同期比15％増）を目指し、前期比減少幅を10％以内に抑えるとしている。
王振堂董事長は、「先日の調達大会でもサプライヤーから当社の世界首位獲得への支持を得ており、中国での労働者不足問題による影響も受けない」と述べた。また、欧州で財政悪化が懸念されているポルトガルやイタリア、ギリシャ、スペインなどでは、市場シェア首位であるものの、売上高への貢献も限られ、特に大きな懸念はないと述べた。
