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ASUS・コンパルの生産提携白紙に、エイサーが横やり?【表】


ニュース 電子 作成日:2010年2月8日_記事番号:T00020904

ASUS・コンパルの生産提携白紙に、エイサーが横やり?【表】

 
 ノートパソコン生産の新たな委託先を模索していた華碩電脳(ASUS)は先ごろ、仁宝電脳工業(コンパル・エレクトロニクス)への委託が決定したと報じられたが、ASUSのライバルでコンパルの最大顧客である宏碁(エイサー)がこれを問題視し、コンパルはエイサーとの関係に配慮してASUSとの提携計画を白紙に戻したもようだ。8日付電子時報が業界関係者の話を基に報じた。
 
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 傘下で受託生産を担う和碩聯合科技(ペガトロン)との経営分離(スピンオフ)を6月に予定するASUSは、分離を完全なものとするため、今年上半期中に、自社生産分とペガトロンへの委託による生産の合計比率を7割とし、現在唯一の生産パートナー、鴻海精密工業への委託比率を3割まで拡大する予定だ。

 その後ASUSは、今年中に外部委託を5割まで引き上げる方針の下、コンパルとの交渉の末、委託が決定したと報じられ、規模は通年で120万~240万台と観測されていた。しかしコンパルは、年間約2,000万台を受託するエイサーとの関係を重視し、ASUSとの取引を断ったとみられる。

 ASUSは現在、他の受託大手と交渉を行っているとされるが、市場では、フレクストロニクス・インターナショナルが獲得に最も積極的とみられている。