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台湾中油、大気汚染防止費取り過ぎ報道で値下げ


ニュース 石油・化学 作成日:2010年2月9日_記事番号:T00020929

台湾中油、大気汚染防止費取り過ぎ報道で値下げ

 
 台湾中油が昨年、ガソリンなどに上乗せして徴収している空気汚染防制費(大気汚染防止費)を13億7,000万台湾元(約38億1,000万円)取り過ぎていたことがマスコミ報道で明らかになり、同社は9日からガソリンとディーゼル油の小売価格を1リットル当たり0.1元値下げした。同日付中国時報が伝えた。
  
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2リットルエンジンのガソリン車は、年間1万キロ走行とした場合、160元余分に支払っていた計算になるという
 
 今回の値下げは、取り過ぎ分を還元することが目的で、世論の批判をかわすため、8日朝の緊急記者会見で値下げ措置を発表した。台塑石化(フォルモサ・ペトロケミカル)も同0.2元の値下げで追随した。台湾中油のガソリン価格は8日に同0.3元引き上げられたばかりだった。

 行政院環境保護署(環保署)は9日にも経済部能源局(エネルギー局)の職員や会計士とともに同社を訪れ、取り過ぎ分を消費者に返還するよう求める予定だ。

 環保署によると、空気汚染防制費の料率は第1級から第3級まで3段階で算出される。台湾中油に申告漏れはなかったが、同社は空気汚染防制費を小売価格に上乗せする際に最も高い第3級の料率を適用していた。このため、環保署に対する申告額との間に開きが生じた。