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象印、炊飯ジャー類似品訴訟で全面勝訴


ニュース 家電 作成日:2010年2月9日_記事番号:T00020930

象印、炊飯ジャー類似品訴訟で全面勝訴

 
 象印マホービン(本社・大阪市北区、市川典男社長)が、同社の炊飯ジャーの商標やロゴなどを模倣して製造、販売し、商標権と著作権を侵害したとして、台湾の日象実業を行政、刑事、民事で訴えていた約10年にわたる訴訟で、象印側が勝訴が確定した。最高法院は昨年末、被告の日象実業の責任者に対し、懲役1年、執行猶予4年の判決を下し、損害賠償610万台湾元(約1,700万円)の支払いを求めた。9日付工商時報などが報じた。
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炊飯ジャー・段ボール箱ともに、右側が象印製品、左側が日象の製品(8日=中央社)
 
 象印の台湾現地法人、台象の郭文燕商品処課長によると、日象実業の炊飯ジャーは、「zoueshoai」というブランド名、ゾウのマーク、形、絵柄だけでなく包装用段ボール箱のデザインまで類似性が高く、象印製品と誤解した消費者が、同社に修理を依頼したり、電話で問い合わせをすることもあったという。

 台象は、日象実業が製品を欧米にも輸出していたことから、実際の損害額は賠償金の約3倍と見積もっている。しかし同社の井上明子商品処副総経理は8日、「賠償金は少ないが、今回の勝訴はブランドと消費者の保護にとっては重要な意義がある」と強調した。