中国鋼鉄（ＣＳＣ）の９日発表によると、１月売上高は前年同月比77.29％増の185億4,000万台湾元（約520億円）で、2008年11月以来で最高となった。１月の税引前利益が41億8,200万元に達したことから、07年と同水準の上半期300億元、通年600億元が狙えると市場で観測されている。10日付工商時報が伝えた。
同社の１月鉄鋼製品出荷量は、前年同月比142.66％増の83万8,791トンで、販売量は同95％増の85万5,595トンと、ともに前年同月比で大幅に増加した。また、台湾市場向け販売量の比率が08年11月以降で最高の76.27％に達した。
鍾楽民・執行副総経理は今後の見通しについて、「鉄鋼価格が安定推移または上昇することがあれば、当社利益に貢献が見込めるが、依然として努力が必要だ」と慎重な見方を示した。
同社はこのほど、３月の台湾市場向け価格を平均4.92％引き上げた。原料の国際鉄鉱砂価格上昇を受け、４・５月分も値上げすると予測されている。
