トヨタ自動車の大規模なリコール（回収、無償修理）問題が、台湾の中古車市場にも影響を及ぼしているもようで、トヨタの中古車は最近、人気車種のカムリで１万台湾元（約２万8,000円）、第２世代プリウスで約３万元の値下がりを見せている。10日付蘋果日報が報じた。
台湾の修理工場で検査されるプリウス。保有車両の約６割がトヨタ車の大手タクシー会社、大都会衛星車隊では、１～２割の運転手が乗客から安全に対する懸念の声を耳にしたという（９日＝中央社）
中古車販売業者によると、今回の問題でまず影響が見られたのは、北米でリコールの対象となったカムリで、台湾で販売される車種には問題となっているアクセルペダルが採用されていないものの値下がりが見られ、中古価格は2005年モデルで41万～42万元となっている。
このほか第２世代プリウスも63万元から60万元に下がっており、業者は「中古車市場が供給不足状態でなければ、下落幅はもっと大きくなっている」と指摘した。
