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「歌林」ブランド売却へ、最低入札価格16.8億元


ニュース 家電 作成日:2010年2月10日_記事番号:T00020956

「歌林」ブランド売却へ、最低入札価格16.8億元

 
 経営難に陥っている家電大手の歌林(コリン)は9日、経営再建計画に債権者の過半数が同意したことを受け、裁判所の再建計画認可を待って、「コリン」ブランドなどを公開入札で売却すると発表した。10日付工商時報が伝えた。
 
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ブランド売却を表明する李敦仁総経理(中)ら。長い伝統はあるものの際立った製品を持たず、ほぼ台湾限定の同ブランドは、魅力的とは言い難いかもしれない(9日=中央社)
 
 売却対象はブランド使用権、販売網、アフターサービス網で、最低入札価格は16億8,000万台湾元(約47億円)を見込む。同社は「法的問題がなければ、中国資本への売却可能性も否定しない」としている。三菱電機の台湾における販売代理権が売却対象になるかは固まっていないが、三菱電機側の決定に委ねられるもようだ。

 コリンはまた、台北県新荘市で建設が中断している大型商業施設について、不動産管理会社のサビルスに鑑定を依頼し、7月末にまでに売却を完了したい構えだ。同社は60億元前後での売却を目指しており、工事再開には約10億元の資金が必要になるという。

 李敦仁総経理は「コリンは台湾の製造業でブランドと会社債務を分離する初のケースとなる。今後は生産から撤退し、台湾や中国のメーカーへ生産委託を行う形態を取る」と述べた。