ワイズコンサルティング・グループ

HOME サービス紹介 コラム グループ概要 採用情報 お問い合わせ 日本人にPR

コンサルティング リサーチ セミナー 経済ニュース 労務顧問 IT 飲食店情報

米元国連大使、米台国交回復を主張


ニュース 政治 作成日:2007年8月15日_記事番号:T00002096

米元国連大使、米台国交回復を主張

 
 米政界きってのタカ派で知られるボルトン前国連大使は14日、台湾民主基金会が台北市内で主催した講演会で、米国と台湾が早期に国交を回復し、中国と台湾の同時承認で台米両国の利益を守るべきとする持論を展開した。

 ボルトン前大使は、米国は1971年に中華民国の国連における議席を維持するよう提案していたが、蒋介石元総統が国連脱退を宣言したため撤回した経緯があると説明。「当時、蒋総統が誤った決定を下さなければ、米国の提案は受け入れられただろうし、台湾の国連参加を取り巻く情勢は違っていただろう」と指摘した。

 国連再加盟に関し、ボルトン前大使は「台湾は国際法上の国家用件を備えており、国連の正式加盟国となる資格がある。台湾の加盟問題はいわゆる『一つの中国』の原則とは無関係だ」と述べた。

 その上でボルトン前大使は、「米台国交回復は早ければ早いほどよい。米国が台湾と中国を同時承認すれば、各国も追随するだろう」と指摘した。

 また、国連の潘基文(パン・ギムン)事務総長が最近、台湾の国連加盟申請を却下したことについて、「事前に米国に意見を求めてこなかったが、中国には伺いを立てていたはずで、明らかに中国の立場に立っている」と述べたほか、潘事務総長に加盟申請を却下する権利はないと批判した。