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プロ野球八百長で24人起訴、中込・張誌家も


ニュース 社会 作成日:2010年2月11日_記事番号:T00020977

プロ野球八百長で24人起訴、中込・張誌家も

 
 プロ野球の八百長事件の捜査を進めていた板橋地方法院検察署は10日、捜査の終了を宣言するとともに、かつて西武ライオンズに在籍し、事件に絡んでラニューベアーズを解雇された張誌家元投手、昨年、兄弟エレファンツの監督を務めた(既に解雇)中込伸・元阪神タイガース投手らを含む24人を詐欺罪、賭博罪などで起訴した。また、容疑を認めた24選手が起訴猶予となったほか、11選手が不起訴処分となった。11日付蘋果日報などが報じた。
 
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陳致遠選手の起訴はファンに大きな衝撃を与えており、「彼が八百長をしたというなら、ほかに一体誰を信じればいいのか」と嘆く声が聞かれた(10日=中央社)
 
 検察は起訴と同時に求刑も行い、張誌家元投手には懲役2年、中込元監督には懲役1年6月を求めた。

 起訴状によると、張誌家元投手は八百長を持ちかけた暴力団組織「四海幇」構成員で、野球賭博の大口の賭け手だった「雨刷集団」のリーダー、蔡政宜被告の要求に応じ、故意に指を傷付けて降板するなどし、合計280万台湾元(約785万円)の見返り報酬を受け取ったとされており、検察は「最も悪質な選手」と非難している。

ホステスが外野席からサイン
 
 また中込元監督も、2試合で「雨刷集団」の要求どおりの投手起用を行い、成功報酬として1試合当たり50万元を受け取ったとされる。なお「雨刷集団」は試合中に中込元監督に指示を伝えるため、外野席に座らせたホステスを通じて暗号を送っていたという。

 このほか、球界を代表するスター選手である、兄弟エレファンツの陳致遠外野手も起訴し、1試合当たり100万元の見返りを求めた貪欲(どんよく)さが悪質として懲役2年を求刑した。

 なお検察はシーズン中のゲーム以外にも、昨年の台湾シリーズや、「意外な敗北」となった一昨年の北京五輪の台湾代表と中国代表の試合などについても捜査を進めるとしている。