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作成日:2010年2月12日_記事番号:T00021002
プロ野球八百長事件、さらに数十人に疑惑
台湾球界を揺るがしている八百長事件は10日、板橋地方法院検察署が24人を起訴したことで一段落したものの、起訴猶予や不起訴処分を含めて関与が明らかになった45人の選手・コーチ以外にも、野球賭博グループの主謀者らの供述によって5人の名前が挙がっており、捜査関係者は「既に捜査したプロ野球関係者と同じくらいの人数に疑いが残っており、春節(旧正月)明け以降も捜査を続行する」と語った。12日付蘋果日報などが報じた。
新たに疑惑の目が向けられているのは、11日にもメディアで報じられた元阪神の郭李建夫・元中信ホエールズ(08年に解散)投手兼コーチや、2007~08年に千葉ロッテに在籍したラニューベアーズの呉偲佑投手、兄弟エレファンツの陳瑞昌バッテリーコーチ兼選手、林易増・元監督のほか、これまで事件に関与した選手が出ていなかった統一ライオンズからも陽森内野手の名前が挙がっている。
02年当時の試合で故意に逆転負けを許したとの疑いが持たれている郭李元投手は11日、「状態が悪かっただけ」と反論し、「内容が悪ければ即疑われるのか」と不満を漏らし八百長への関与を否定した。
「中込前監督が元凶」
既に中込伸前監督が起訴された兄弟は、新たにコーチと元監督が疑惑の対象となったが、洪瑞河球団代表は「(八百長への関与は)林易増時代に始まったもので、陳瑞昌コーチも暴力団幹部と関係を持っており怪しい。中込前監督は選手とともに接待を受けており、チーム崩壊に導いた元凶だ」と厳しく非難した。