ニュース 鉄鋼・金属 作成日:2010年2月22日_記事番号:T00021047
台塑集団(台湾プラスチックグループ)」は、ベトナム北中部ハティン省で建設を進めている製鉄所に新たに1,000億台湾元(約2,860億円)を追加投資し、年産200万トン規模のステンレス工場を建設する方針を固めた。22日付経済日報が伝えた。
台プラは、3月に製鉄所の用地買収作業を終え、同時に港湾の埋め立て工事に入る予定だ。同グループのステンレス生産能力は、出資先の福欣特殊鋼(中国福建省漳州市)が増設する同100万トン規模の新工場と合計で、同300万トンに達する見通しだ。生産能力では台湾最大手の義聯集団(Eユナイテッド・グループ)に迫る規模となる。
これにより、ベトナムの製鉄所計画への投資総額は当初の2,800億元から大幅に膨らむ見通しとなった。同製鉄所の本格操業後は、各種鋼材の年間生産量が5,000万トンに達し、台湾鉄鋼大手の中国鋼鉄(CSC)を大幅に上回ることになる。原料確保面では、英豪系資源大手BHPビリトンと調達交渉を開始した。
台プラ幹部は「ベトナムへの投資拡大は、同国が東南アジア諸国連合(ASEAN)内の特恵関税の適用を受けることなどが理由だ。今後はハーティン省のソンズオン深水港を経由し、鋼材をASEAN各国に輸出したい」と述べた。
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