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コンテナ海運、アジア〜欧州線で3月値上げ


ニュース 運輸 作成日:2010年2月23日_記事番号:T00021067

コンテナ海運、アジア〜欧州線で3月値上げ

 
 長栄海運(エバーグリーン・マリン)、陽明海運(ヤンミン・ライン)など海運各社は、3月1日からアジア~欧州航路のコンテナ輸送運賃を値上げする方針を示している。長栄海運の値上げ幅は1TEU(20フィートコンテナ換算)当たり300米ドルで、その他各社は275~300米ドルの見込み。同航路のコンテナ運賃は損益分岐点の2,000米ドルを超え、2,500米ドル前後まで上昇することになり、第1四半期は各社とも損益均衡を達成できそうだ。23日付経済日報が報じた。

 コンテナ海運業界は春節(旧正月)連休明けの積載率が100~110%に上昇して、受注をキャンセルする事態となっており、業者からは「ようやく苦しい時期が終わった」との声が上がっている。

 業界関係者によると、例年春節明けの積載率は50~60%だが、今年は中国などの工場が春節休暇を取らなかったり、始業を前倒ししたことなどから積載率が大幅に高まった。

 特に昨年10月から輸送能力を縮小していたアジア~欧州線は、需給バランスが逼迫(ひっぱく)している状況だ。ただ、復路の欧州~アジア航路の運賃は依然損益分岐点に達しておらず、今年下半期に新船舶が投入されれば、市場に悪影響を及ぼすとの懸念もある。