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作成日:2010年2月23日_記事番号:T00021071
カジュアル衣料4ブランドへの罰金、税務当局が再審否定
香港企業を経営主体とするカジュアル衣料ブランドのHANG TEN(ハンテン)、GIORDANO(ジョルダーノ)、Baleno(バレーノ)、bossini(ボッシーニ)が台湾税務当局に営業税法違反で約5億台湾元(約14億2,000万円)の罰金を科されたことに反発している問題で、台北市国税局の凌忠嫄局長は22日、「新たな証拠資料がない以上、再審議はあり得ない」との立場を強調した。23日付経済日報が伝えた。
4ブランドのうち、HANG TEN、
GIORDANOはそれぞれ2億9,000万元、1億5,000万元の罰金が既に確定。Balenoとbossiniは高等行政法院で敗訴し、それぞれ5,000万元、2,800万元の罰金支払いを求められているが、最高行政法院に上訴する道が残されている。4ブランドは決定が見直されない場合、台湾市場からの撤退も辞さない姿勢を見せている。
一方、台北市国税局は、一部立法委員が財政部に再審議を求めていることについては、財政部の判断を見守るが、過去にこうしたケースで再審議を行った例はないと強調した。
4ブランドは、香港企業が経営主体であるにもかかわらず、各店舗の物件オーナーが消費者に領収書を発行する形を故意に取って、収入を低く見積もっていたことが営業税法に違反していると判断された。