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高雄・屏東県境で人造湖計画、南部の水不足解消に期待


ニュース 公益 作成日:2010年2月24日_記事番号:T00021095

高雄・屏東県境で人造湖計画、南部の水不足解消に期待

 
 南部の水不足問題を解消するため、高雄県と屏東県の県境に台湾初となる大型人造湖、「吉洋人工湖」(310ヘクタール)の建設が計画されている。経済部が164億台湾元(約460億円)を投じ、第1期工事は早ければ来年着工、2015年の完成予定だ。24日付中国時報などが報じた。
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台南、高雄に水を供給する曽文ダム(嘉義県)。楊水利署長によると、2月末から3月にかけて、曽文ダムなどで人工降雨を試みる計画だ(23日=中央社)
 
 吉洋人工湖計画は、春節(旧正月)前に閣議決定されており、近く立法院で審議される。完成後の貯水量は2,760万トンに上り、大高雄地区(高雄県市周辺エリア)に1日当たり14万トンを供給可能で、42万人分の用水量を確保できる見通しだ。現在大高雄地区では、高雄県と屏東県の県境河川、高屏渓からの取水で用水量の7割を賄っている。しかし、高屏渓には貯水量を調節できるダム機能がなく、常に水不足のリスクと隣り合わせの状態だ。

 なお南部では現在も水不足の懸念が高まっており、楊偉甫・経済部水利署長は、このまま少雨が続けば、大高雄地区で4月以降に給水制限を行う可能性があると語った。