ワイズコンサルティング・グループ

HOME サービス紹介 コラム グループ概要 採用情報 お問い合わせ 日本人にPR

コンサルティング リサーチ セミナー 経済ニュース 労務顧問 IT 飲食店情報

台玻の太陽電池向けガラス、6月から量産へ


ニュース その他製造 作成日:2010年2月24日_記事番号:T00021099

台玻の太陽電池向けガラス、6月から量産へ

 
 ガラス最大手、台湾玻璃工業(台湾ガラス、台玻)は、中国・福建省漳州に10億台湾元(約28億円)を投じて設置した年産能力5万トンの高透過型板ガラス生産ラインが6月から稼動、量産に入る見通しだ。同ラインで製造される製品は太陽電池の表面を保護するカバーガラスとしての用途が見込まれ、年間売上高4億5,000万人民元(約59億円)を目指す。24日付工商時報が伝えた。

 同社関係者によると、太陽エネルギー産業の台頭で粗利益率30%以上が見込める高透過型板ガラスに対し、従来型の板ガラス製品は参入障壁が少ないため、ここ数年、中国をはじめとする各国メーカーによる競争が激化して価格が下落、粗利益率が15%以下に落ち込んでいるという。

 台湾ガラスも昨年第1四半期、創業以来初の赤字を計上し、当時、林伯実総経理は「粗利益率3割超のエコガラスや太陽電池向け製品で積極的に市場を開拓する」との意向を表明していた。

 同社によると、福建工場も含め中国事業は好調で、上半期は既に受注が満杯だという。証券会社は、同社の中国事業による利益は昨年の8億5,000万~9億元から今年2割以上成長すると予測している。