ワイズコンサルティング・グループ

HOME サービス紹介 コラム グループ概要 採用情報 お問い合わせ 日本人にPR

コンサルティング リサーチ セミナー 経済ニュース 労務顧問 IT 飲食店情報

台湾中油、川下石化産業に100億元投資へ


ニュース 石油・化学 作成日:2010年2月24日_記事番号:T00021101

台湾中油、川下石化産業に100億元投資へ

 
 台湾中油の朱少華総経理は23日、今後100億台湾元(約281億円)以上を投資し、川下の石油化学産業への参入を目指す方針を明らかにした。台塑集団(台湾プラスチックグループ)と川上の原料分野で競合することを回避し、付加価値が高い製品を生産することで、収益源を確保していくことが狙いだ。24日付経済日報が伝えた。

 台湾中油はエチレンなど石化原料のみを生産する現在の体制を抜本的に見直し、分子式でC3~C10の石化製品を主力商品としていく方針だ。

 朱総経理は「石化業界の川上は黒字を出している場合でも、収益で川下メーカーに追い付かず、一方で赤字局面では川下メーカーより多額の赤字を出してしまう。こうした局面を打開するため、原料生産での優位を利用し、川下メーカーと提携して新製品を開発すれば、垂直統合によるサプライチェーンを構築できる」と述べた。

 同社事業部によると、具体的には合成ゴム大手の台橡(TSRC)と提携し、イソプレン、ノルマルペンタンなどの製品開発を進め、2013年の生産開始を目指す。また、ビール瓶などに加工されるイソフタル酸のプラントも11年7月をめどに操業を目指す。