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米ザイリンクス、28ナノでTSMCに生産委託【表】


ニュース 電子 作成日:2010年2月24日_記事番号:T00021113

米ザイリンクス、28ナノでTSMCに生産委託【表】

 
 米ザイリンクスは23日、28ナノメートル製造プロセスによるFPGA(フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ)を台湾積体電路製造(TSMC)とサムスン電子に生産委託すると発表した。今年第4四半期の製品化を目指す。24日付蘋果日報が伝えた。
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 ザイリンクスは、TSMCとサムスンの高効率・省電力型の高誘電率膜金属ゲート(HKMG)プロセスの優位性を評価した。TSMCがザイリンクスからの受注に成功するのは初めてで、長年ザイリンクスと提携してきた聯華電子(UMC)は脱落し、先端製造プロセスでTSMCの優位がさらに明確となった。

 FPGAをめぐっては、大手のザイリンクスがUMCに、アルテラがTSMCに生産を委託してきた経緯がある。今回TSMCがザイリンクスからの受注に成功したことで、FPGA受託生産需要の50~60%をTSMCが占める見通しだ。

 一方、UMCの劉啓東財務長(CFO)も「ザイリンクスからの受注獲得に向け、引き続き努力している」と述べ、受注を完全には断念していないことを示唆した。ザイリンクスは65ナノメートル、45ナノメートル分野で当面はUMCの主要顧客としてとどまるが、28ナノメートルへのプロセス移行で、UMCの業績への影響は避けられない見通しだ。