ニュース
電子
作成日:2007年8月15日_記事番号:T00002115
DVD新規格、中台が提携模索
次世代DVD規格の普及が壁にぶつかる中、台湾が開発したフォワード・バーサタイル・ディスク(FVD)と中国の武漢光谷の「新世代多用途ディスク」(NVD)が連携を模索している。互換性を備えたプレーヤーを開発し、「NFVD」の規格名で中華圏への普及を目指す方針だ。15日付経済日報が伝えた。
中国は外国メーカーへの特許使用料支払いを避けるため、独自のDVD規格である「強化多用途ディスク」(EVD)を開発したが、画質がハイビジョンに対応しないなど問題点が指摘され、普及は進んでいない。
これに代わり、武漢光電国家実験室、武漢高科技投資公司などが開発した新規格のNVDがにわかに脚光を浴びている。NVDディスクは昨年11月に完成し、プレーヤーのテスト機が先月完成した。プレーヤーは年内にも量産体制に入る見通しだ。
台湾側はFVDとの互換性を備えたプレーヤーの発売に向け、権利金などについて協議を進める方針。台湾の工業技術研究院電子光電研究所は、FVDとEVDのプレーヤーは販売量が10万台に満たない現状だが、中台双方でNFVDプレーヤーが発売されれば、50万台以上の販売を期待できるとしている。ただ、主流規格のHDDVDとブルーレイに対して競争力を確保できるかは予断を許さない。