「ドリンク1杯で豪邸が当たる?」「モーテル利用で車が当たる?」消費者から信じてもらえないほどの豪華な抽選景品を出しているのが、いま中部地区で話題になっているインターネットの商業販促サイト「発包王」だ。
発包王
http://www.8868.com.tw/fp1/
「発包王」が実施する抽選イベントは、提携業者が一定金額の消費に対して抽選券を発行するもの。抽選券を得た消費者が同サイトにアクセスし、会員登録をして抽選に参加する仕組みだ。提携業者にとって、会員情報は貴重な資料となる。
抽選イベントの景品は、嘉義県太保市(高鉄嘉義駅から車で5分)の豪華マンション(市価約700万台湾元)をはじめ、ホンダのSUV「CR-V」(同約90万元)など、総額なんと1,000万元以上と豪華そのもの。
この「発包王」を運営するのは、発包王網路科技公司。広報の周子傑氏によると、同社は昨年8月に経済部に登記済みで、主要業務は業界各社のネットサイトや顧客データバンクの構築。提携業者からの契約金やコンテンツの内容更新などが主な収入源となっているらしい。
景品の豪華さのために、消費者からは詐欺ではないかと疑いの声も少なくない。これについて同社は、「筆頭株主は不動産販売業者。約5,000万元の出資を受けているため経営上も問題はない。また、当社の取引先には支払いに製品・産品を提供する業者もいる」とのこと。宿泊券や自転車などの景品の抽選と当せん者の発表は、毎週・毎月行っており、1等賞の豪華マンションの抽選は、9月末に必ず実施するという。
ちなみに、台中市の飲料業者は、ドリンク1杯につき抽選券1枚を発行したところ、売り上げが急上昇。1日500杯以上も売れるようになったとか。嘉義県の家具業者は、イベント参加当月は業績が400万元も増加したというから、抽選の効果は上々のようだ。
彰化県や南投県では多くのモーテル業者が、「泊まりで豪邸を、休憩で車を当てよう!」と宣伝中だ。ただ、消費者が抽選に参加するには、「発包王」サイトに個人情報を登録する必要があるため、モーテル利用者が積極的に抽選に参加するかどうかは不明だ。