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作成日:2010年3月8日_記事番号:T00021328
ECFAアーリーハーベスト品目、大幅削減へ
中台間の海峡両岸経済協力枠組み協議(ECFA)締結に向けた第2回交渉で最大の焦点となるアーリーハーベスト(関税の早期引き下げ)の対象品目が、交渉進展を優先させる立場から大幅に削減される見通しとなった。8日付経済日報などが伝えた。
関係筋は7日、「交渉を順調に妥結させるため、アーリーハーベストの対象項目が複雑過ぎるのは好ましくなく、交渉過程で予想外の対立を生むことになる」と述べ、対象品目をさらに絞り込むことを示唆した。
台湾経済部は当初、アーリーハーベストの対象品目を台湾の対中貿易総額の30%以上とし、1,000項目を対象に含めることを検討していた。しかし、対象品目は最終的に500項目前後まで絞り込まれ、石油化学、紡織、液晶パネル、機械、自動車とその部品など5分野が中心となることが固まった。業界から市場開放に反対意見が示された鉄鋼、衣料、靴などは対象から外されたもようだ。背景には中国側から農産物などで相応の市場開放を求められることに対する懸念もある。
中国側は対象品目を、中台間の貿易総額に占める比率を基準に決定するよう求めてくるとみられる。これに対し、台湾側は対中輸出総額に占める比率、金額、項目数などを基準に妥協点を探る方針だ。