財政部が8日発表した貿易統計によると、今年1、2月累計の輸出総額は前年同期比54%増の384億4,000万米ドルで、同期としては2008年に次ぐ過去2番目に高い数値となった。林麗貞・財政部統計長は、「金融危機の影響から完全に抜け出した」と発言した。9日付経済日報が報じた。
輸出項目別では、電子製品が同期としては過去最高の109億7,000万米ドルとなり、輸出全体の28.5%を占めた。光学機材は前年同期比1.8倍増で、過去2番目の32億9,000万米ドル。このうち大型液晶パネルは3.4倍増となった。プラスチック製品は49.9%増で、過去2番目の30億1,000万米ドル。
輸出先別では、中国・香港向けが前年同期比103.8%増の161億6,000万米ドル、日本向けが22.4%増の26億6,000万米ドルで、それぞれ同期の過去最高を記録した。また、東南アジア諸国連合(ASEAN)主要6カ国向けは65.5%増の56億7,100万米ドルで、同期としては過去2番目の水準となった。
1、2月累計の輸入総額は前年同期比45.8%増の158億米ドルで、輸出同様、同期としては過去2番目となった。
2月単月の輸出総額は166億9,000万米ドル、輸入総額は158億米ドルで、春節(旧正月)の9連休があったため前月比で2割前後の落ち込みとなったが、季節要因調整後では、輸出は前月比3.8%増、輸入が12.6%増を記録した。