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高鉄の地震対策不足、立法院で追及相次ぐ


ニュース 運輸 作成日:2010年3月9日_記事番号:T00021359

高鉄の地震対策不足、立法院で追及相次ぐ

 
 4日に台湾南部で起きた地震で、台湾高速鉄路(高鉄)の列車が脱線事故を起こすなどしたことについて、8日の立法院交通委員会で立法委員からの追及が相次いだ。9日付中国時報が伝えた。

 交通委では同日、毛治国交通部長を招き、交通部の業務概況報告が行われたが、高鉄の地震対策に質疑が集中した。質問に立った立法委員らは、ブレーキの遅れから車両が脱線したことや乗客の列車からの避難に4時間を要したことなどを挙げ、高鉄の地震対策の不備を追及した。

 一部立法委員からは地震発生時の早期警報システムの充実を求める声が出た。これに対し毛交通部長は、「交通部高速鉄路工程局に専門家を交えた再検討を指示する」と述べた上で、「最も検討を要するのは乗客避難対策だ」と指摘した。

 一方、高鉄の欧晋徳董事長は同日、呉敦義行政院長に復旧状況について報告を行い、「地震感知から18秒で時速280キロの6編成の列車が停止し、乗客2,376人は無事だった。軽微な脱線はあったが、乗客の安全は確保された」との認識を示した。

 高鉄は9日から正常ダイヤによる運転を再開した。