鉄筋大手の豊興鋼鉄は８日、スクラップ鋼の国際価格上昇に伴い、鉄筋価格を１トン当たり300台湾元（1.58％）引き上げ、１万9,200台湾元（約５万4,000円）とすると発表した。同社の鉄筋値上げは３週連続で、実際の取引価格は約１万8,800元と2008年11月以来の最高値に上昇している。９日付蘋果日報などが伝えた。
また、原料のスクラップ鋼買い取り価格も300元（2.5％）引き上げ、１トン当たり１万2,200元とした。実際の取引価格は１万2,700元。なお、先週700元引き上げられた形鋼は、今回は２万800元のまま据え置きとなった。
豊興鋼鉄の林大鈞・董事長特別助理は今回の値上げについて、「スクラップ鋼の国際価格が米国コンテナ積み、日本Ｈ２クラスともに２月下旬から１トン５～10米ドル上昇していることに加え、台湾では春節（旧正月）明けから工事開始が相次ぎ、鉄筋の需要が高まっているため」と説明した。
