ニュース
電子
作成日:2010年3月10日_記事番号:T00021398
「WiMAXは3Gと競合しない」=劉兆凱VMAX董事長
高速無線通信規格WiMAX(ワイマックス)によるインターネット接続事業者が相次いでサービスの提供を開始する中、携帯電話サービスの3G(第3世代)から3.5G、HSPAへのアップグレードを図る通信キャリアとの競争に注目が集まっている。しかし、先ごろ台北市全域でWiMAXサービスを開始した威邁思電信(VMAXテレコム)の劉兆凱董事長は9日、「WiMAXが3G業者の市場を侵食することはなく、差別化によりユーザー1人当たりの月間売上高(ARPU)の押し上げが可能」との見方を示した。10日付電子時報が報じた。
その上で劉董事長は、今後、ハードウエアおよびタクシー業者と提携し、車内にディスプレイを設置して乗客に各種情報を提供するサービスを導入し、その対象を3月末までに1,000台、年内に5,000台、来年末までに2万台に拡大すると表明した。これが成功すれば重要な収益源となり、ARPUは1,500台湾元(約4,200円)以上に向上し、早ければ2011年末にも単月の損益均衡達成が見込めるとしている。 このほかVMAXは、旅館業者などと提携して、個人向けにWiMAX対応のデータ通信カードを短期レンタルするサービスも検討している。