ニュース 社会 作成日:2007年8月17日_記事番号:T00002147
山河探検協会理事長の冒険家、徐海鵬氏(48)が5年の年月をかけ計画していた「現代版鄭和の第8次大航海」が、いよいよ実現する。手作りの木造帆船「鄭和一号」がこのほど完成し、15日に基隆市碧砂漁港で出航式が行われた。今年10月末に台湾を出発する予定だ。
中国史上最も傑出した航海家として知られる鄭和は、1405年から28年間に7度もの大航海を行い、その航海の足跡は東南アジア、インド洋を経て遠くアフリカ東海岸にまで及び、総航程は赤道3周分にも上る。
鄭和の航海を忠実に再現したいと考えた徐氏は、中台40カ所以上の造船所を訪問。福建でやっと伝統的な中国式木造帆船の造船技術を持つ職人を見つけた。最高齢者は82歳、8人全員の年齢を合計すると600歳を超えるという彼らが、古来の技法で2年間かけてやっと完成したのが鄭和一号だ。
同船は全長15.8メートル、全幅4メートル、型深さ1.4メートル、設計喫水1メートル、総トン数約20トンの12人乗り。鄭和の艦隊の中では最小タイプのもので、連絡や送迎用に用い られた小回りのきく小型船だ。
徐氏が計画する現代版鄭和の第8次大航海では、2年間で20カ国、40余港への寄港を予定しており、航行距離は3万3,900カイリ(赤道一周半以上の距離に相当)を超え、経費は2,000万台湾元(約7,200万円)かかる見通し。目下、強靱(きょうじん)な体力と精神を持ち、航海知識のある冒険メンバー10人を募集中だ。
帆船や遠洋漁船に詳しい関係筋からは、鄭和一号でのインド洋横断はハード面でかなり困難だとの見方も出ているようだが、「再現したいのは船ではなく、鄭和の気概の壮大さだ」と語る徐氏。遅くとも11月には必ず出発すると意気込みを語っている。
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