ニュース 社会 作成日:2010年3月16日_記事番号:T00021496
台湾プロ野球では、28日の今シーズン開幕を前に、昨年吹き荒れた八百長事件で球界最多の24人の解雇者を出し、「最も汚れた球団」の汚名を着せられた兄弟エレファンツの選手ら一同が台北県新荘市の廟「地蔵庵」に参拝し、神さまの前で八百長との決別を宣言した。
今回参拝した同球団の選手ら20数人は、道士による必勝祈祷を受けた後、外国人選手とクリスチャンの選手を除く全員が宣誓を行った。
宣誓の内容は、「どの試合にも、最も誠実な態度と優れたプレーで臨み、今後もし八百長をした場合は、神の厳しい処罰を受けます。球界のクリーンな環境を維持し、八百長にかかわった不肖の仲間を戒めとし、親や友人たちには恥ずかしい思いをさせません」──。
しかし、地に落ちたチームのイメージを払拭(ふっしょく)し、ファンの信頼を回復するのは難しいようで、蘋果日報の電話によるアンケート調査によると、神の前での誓いは「効果はない」が50.13%と過半数を占めた。
一方、八百長事件で兄弟に次いで多い11人の解雇者を出したラニューベアーズは、高雄市の澄清湖球場に黒字で「恥」と書いた大きな広告を設置した。「恥」の字の左側には、同球団のユニフォームを着た選手の写真が掲載されている。
顔の部分にはモザイクが掛けられているものの、これがラニューが球団設立以来手塩に掛けて育てたにもかかわらず、八百長事件に関与し、解雇された許文雄元投手だということは一目瞭然。
ラニューによると、この看板は今後1カ月ごとに選手を「交代」させ、計6人が登場するという。この広告は、ベンチからよく見える外野フェンスに設置されているため、嫌でも選手の目に飛び込んでくる。球団が八百長への戒めと警告のために設置した「恥」広告、球界浄化に役立つことを祈るばかりだ。
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