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力晶とルネサス、フラッシュ設計の合弁解消


ニュース 電子 作成日:2010年4月1日_記事番号:T00021868

力晶とルネサス、フラッシュ設計の合弁解消

 
 DRAM大手、力晶半導体(PSC)は31日、ルネサステクノロジとの合弁で、NAND型フラッシュメモリーの設計・開発会社、バンテル(東京都港区、森茂社長)を同日付で解散したことを明らかにした。力晶は同業務を台湾に移転して、自力でNANDフラッシュの開発を継続すると説明している。1日付蘋果日報が報じた。

 力晶の譚仲民副総経理は、過去2年、力晶本体の経営状態が厳しく合弁会社を維持する体力を失ったこと、および日本での事業コストの高さから、既に昨年の段階でバンテルの解散を決めてい
たと説明した。

 バンテルの資本金は3億6,000万円で、力晶が65%、ルネサスが35%を出資していた。ルネサスは債権や債務を含む持ち分を力晶に売却する。なお、力晶は既に従業員30人を解雇している。

 力晶は過去4年余り、NANDフラッシュの開発に75億台湾元(約220億円)を投じ445項目の特許を取得。70および50ナノメートル製造プロセス製品は既に量産化に成功し、40ナノもサンプル生産段階で、30ナノの開発にも着手していた。ただ、技術面で海外大手メーカーに後れを取っている上、生産能力も低いため特定の顧客層にのみ製品を販売している状態で、同社は「技術が将来同業他社に追い付き、十分な生産能力を確保した段階で積極展開を図りたい」と話している。