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ECFA公開討論、馬総統と蔡主席の一騎打ちが決定


ニュース 政治 作成日:2010年4月2日_記事番号:T00021873

ECFA公開討論、馬総統と蔡主席の一騎打ちが決定

 
 中台間で締結交渉が進められている海峡両岸経済協力枠組み協議(ECFA)について、馬英九総統と蔡英文・民進党主席による1対1の公開討論が4月末までに実現することが決まった。総統と最大野党の党首による公開討論が行われるのは初めて。具体的な日程は1週間以内に決まる見通しだ。2日付自由時報が報じた。

 与党・国民党関係者によると公開討論について「政策形成過程の議論ではなく、既に推進されている政策の説明」という位置付けで、ECFAの宣伝、および低迷する馬総統の支持率向上への効果を期待している。

 一方、民進党は公開討論を通じて台湾が受けるマイナス影響を明らかにし、馬政権の宣伝の虚偽性を知らしめたいとしている。それによりECFA反対の世論を強化し、締結の是非を問う住民投票を実現させたい考えだ。

 蔡主席は3月、2012年の次期総統選での政権奪回を目標に、党の今後10年の方針を示す「政策綱領」を策定する考えを明らかにしているが、国民党関係者は、公開討論の場で対中政策や台湾の主権、国家の位置付けなど、より次元の高いテーマの論争に持ち込まれないか注視しているという。