米経済誌フォーブスが１日発表した「2010年台湾の長者番付」によると、鴻海精密工業の郭台銘董事長が首位となった。昨年の番付で４位だった郭董事長の資産額は59億米ドルで昨年に比べ79％増加した。また番付上位40位までの合計資産は700億米ドルで、08年に記録した770億米ドルには届かなかったものの、昨年の550億米ドルからは顕著な増加を見せた。２日付経済日報などが報じた。
昨年、一昨年と首位だった蔡宏図・国泰金融控股董事長とその弟、蔡鎮宇・国泰金副董事長も資産を51億米ドルから58億米ドルに増やしたものの、郭董事長に抜かれて２位となった。３位は富邦集団の蔡万才董事長で資産額53億米ドル。
今年は、郭董事長を含め10人のハイテク企業経営者が番付入りを果たし、前年比で２人増加した。このほか豊富な土地資産を抱える従来型企業や、旺旺控股の蔡衍明董事長（４位）、康師傅控股の魏応州董事長（５位）など中国市場で成功した企業の経営者が上位に入った。
