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ラクトパミン解禁、輸入豚肉のみ対象


ニュース 食品 作成日:2007年8月20日_記事番号:T00002190

ラクトパミン解禁、輸入豚肉のみ対象

 
 行政院は20日までに、動物用成長促進剤ラクトパミン(中国語通称・痩肉精)の使用を輸入豚肉に限り解禁する方針を固め、ラクトパミンを含む米国産豚肉の輸入が再開される見通しとなった。一方、域内の養豚農家は、ラクトパミンの使用が引き続き禁止されるため、ダブルスタンダード(二重基準)だと反発を強めており、抗議活動がエスカレートしそうだ。

 政府関係者は、域内の養豚農家が生産する豚肉にはラクトパミンが含まれていないため、かえって競争力を持つと指摘。世界貿易機関(WTO)の貿易自由化の枠組みに従い、輸入豚肉に限りラクトパミンの使用を解禁するが、輸入豚肉が受け入れられるかは市場に委ねると説明した。21日にも決定内容を公告する。

 今回の方針は、薬品管理と食品衛生という2つの観点から異なる決定を下したのが特徴だ。行政院農業委員会が薬品管理を行う権限から域内でのラクトパミン使用を引き続き禁止する一方、行政院衛生署は食品衛生管理の観点からラクトパミンの残留許容値を設定し、米国産豚肉の輸入に道を開いた。政府関係者によると、同様の手法は日本でも採用されているという。農業委は蘇嘉全主任委員が養豚業界団体の説得に当たる方針。