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中信金の増資、中策集団を引き受け先から除外か


ニュース 金融 作成日:2010年4月8日_記事番号:T00021972

中信金の増資、中策集団を引き受け先から除外か

 
 8日付蘋果日報は消息筋からの情報として、中国信託金融控股(中信金)がこのほど行政院金融監督管理委員会(金管会)に提出した申請書類に、同社が計画中の増資の引き受け先に香港資本の中策集団(チャイナ・ストラテジック)が含まれていないことが判明したと報じた。

 生保大手、南山人寿保険の事業譲渡に絡み、中策集団とプリマス・フィナンシャル・ホールディングスは、米AIGから取得する南山人寿株97.57%のうち30%を中信金に売却。その上で、中信金が3年以内に南山人寿の過半数株式を取得する案が浮上していた。この過程で、中策とは中信金の増資を引き受け、同社を通じて南山人寿に間接出資する構えだった。

 今回の増資額は、1株当たり16.79台湾元として総額419億7,500万元(約1,240億円)規模で、増資後の全発行株式の21%に相当する。金管会での認可手続きは6月末までに完了する見通しだが、中信金は引き受け者の陣容は現時点で明らかにできないとしている。

 中信金はまた、「南山人寿の事業譲渡と今回の増資には関連性がないが、中策集団との提携方針に影響は生じない」と説明している。