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建設
作成日:2010年4月8日_記事番号:T00021973
新竹風城購物中心の競売、2回目も不成立
2007年に閉鎖された新竹市中心部の大型商業施設「新竹風城購物中心」(同市中央路、土地面積1万1,920坪)の2回目の競売が7日、新竹地方法院で行われたが、入札者はなく不成立に終わった。8日付自由時報が伝えた。
今回の競売の最低入札価格は64億4,200万台湾元(約190億円)で、1坪当たり6万2,500元だった。不動産業界関係者によると、今回の最低入札価格は土地コストの値段で建物が付いてくるに等しい低価格だったため、競売は成立する可能性が高いとみられたが、結局入札者は現れなかった。
風城購物中心は、雍聯建設、利台紡織などが160億元を投資し、日系百貨店の松屋、ジャスコを核店舗として03年に開業したが、集客力不足で多額の負債を抱え、07年末までに完全に営業を中断。その後も100億元以上の債権を持つ債権団との調整は進まず、店舗は廃虚と化している。
台湾房屋不動産研究中心の邱太煊執行長は「単価は高くないが、総額64億元となれば、補償金だけで約13億元が必要で、応札には敷居が高過ぎた」と分析した。また、仮に落札しても、テナントを確保できるめどは立たないため、建設会社や保険会社が投資を手控えた側面もある。