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作成日:2007年8月21日_記事番号:T00002202
高雄市長選無効訴訟、控訴審があす開廷
昨年12月に行われた高雄市長選の無効訴訟は、高裁高雄支所で控訴審の初公判が22日午前に開かれる。両陣営の弁護団は20日、控訴審を前に声明を発表するなど、激しい前哨戦を展開した。
同訴訟は民進党の陳菊現市長に小差で敗れた国民党の黄俊英氏が、陳陣営に選挙違反や不当なネガティブキャンペーンがあったとして、選挙無効を申し立て、一審の高雄地裁は原告勝訴の判決を下している。
高雄市長選では、投票前夜に黄陣営の運動員が行ったとされる陳陣営の告発が選挙結果に大きな影響を与えたとされる。黄陣営は問題の運動員について、陣営と無関係な人物だったと一審で認定されたことを根拠に、不当なネガティブキャンペーンに当たると主張しているが、陳陣営は事実に基づく告発だと反論している。
また、陳陣営による記者会見が選挙運動時間の終了後に行われたため、不当選挙運動と認定された点に関しては、陳陣営は買収行為の告発が記者会見の目的で選挙運動には当たらないと譲らない。陣営幹部が行った記者会見の内容に候補者本人が連帯責任を負うかも論点だ。
選挙無効訴訟は二審制で争われるため、高裁が一審判決を支持して、選挙無効の判断を下した場合は、出直し選挙が実施されることになる。