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アイスクリーム市場、中高価格帯が主戦場に【図】


ニュース 食品 作成日:2010年4月14日_記事番号:T00022092

アイスクリーム市場、中高価格帯が主戦場に【図】

 
 アイスクリーム業界各社が、原料価格高騰を受け、安価な製品では利益が上がらないため、主戦場を中・高価格帯にシフトさせている。14日付工商時報が伝えた。
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 台湾のアイスクリーム市場は、杜老爺(ドゥロヤル)、統一(ユニプレジデト)、ハーゲンダッツ、百吉(POKI)、小美、義美などのブランドがシェアを競っている。

 杜老爺ブランドを展開する皇家可口の周明芬総経理は「昨年は原価割れの製品が大量に出て、今年は値引き競争は衰えたが、アイスクリームの原材料価格は上昇が続いている」と指摘した。脱脂粉乳の価格は以前の1キログラム当たり95台湾元(約280円)から同150元に高騰。包装材も値上がりしているという。

 このため、各社は新風味の開発などで中・高価格帯を攻略し、利益確保を狙っている。杜老爺はハワイピスタチオ味のカップアイスのほか、棒アイス「曠世奇派(クランチパイ)」のオレンジチョコレート・ラムレーズン味を発売するなど攻勢をかけている。統一も「瑞穂」「冰恋」ブランドの新製品を投入し、単価を引き上げる。明治乳業の代理販売を手掛ける百吉は、独自ブランドで6種類、明治ブランドで4種類の新製品を投入し、15~20%の売上増を目指す。