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米産牛タンなどが台湾へ、全箱検査でリスク回避


ニュース 農林水産 作成日:2010年4月19日_記事番号:T00022179

米産牛タンなどが台湾へ、全箱検査でリスク回避

 
 米国農務省はこのほど、米国産骨付き牛肉、牛タン、牛の睾丸(こうがん)、テールなどの台湾輸出を許可すると発表した。これに対し行政院衛生署は18日、牛タンは扁桃腺(へんとうせん)に近く、狂牛病(BSE)を引き起こす恐れのある異常プリオンタンパクを伴う危険性が比較的高いとして、輸入を希望する業者があった場合、全箱検査を実施する考えを明らかにした。その他の部位については、最初に到着した分のみ全箱検査、その後は5%の抽出検査とする考えだ。18日付中国時報が報じた。
 
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行政院農業委員会動植物防疫検疫局の許天来局長は19日、米国産牛タンの輸入に際し、台湾住民の健康のため、狂牛病を引き起こす恐れのある有郭乳頭(点線の左)の部分を切除する必要があると指摘した(19日=中央社)
 
 衛生署によると、米国産牛の脳、脊髄(せきずい)、ひき肉などは輸入が禁止されているが、牛タン、睾丸、テールなどは内臓に属さず、輸入は可能だ。またこうした部位の台湾輸入には、台湾への輸出、検疫、衛生の3項目の証明に加え、輸入前に経済部国際貿易局の輸入許可、衛生署による厳しい検査が必要となると説明した。

 これについて、林口長庚医院臨床毒物科の林杰リョウ主任(リョウは木へんに梁)は、「牛タンは神経が多く当然危険部位に当たる。牛タンや生殖器官などの部位は『内臓』に含めるべき」として、市民にこれらの部位を食べないよう呼び掛けた。