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作成日:2007年8月22日_記事番号:T00002225
トランジットでアラスカ着、陳総統が米の冷遇に抗議
陳水扁総統は21日中米の友好国訪問に出発し、9時間後にアラスカのアンカレジに給油のために到着した。90分間の給油の際、米国側がレイモンド・バッガード米国在台協会(AIT)主席ではなく、より官位の低いウイリアム・ブラウン名誉主席に出迎えに当たらせたため、陳総統は飛行機から下りず、またネクタイをしない平服でブラウン氏を迎えることによって冷遇に対する抗議の意思を表明した。
陳総統はまた、シャツの右胸に「UN for TAIWAN(国連は台湾のために)」というシールを張り、台湾の国連加盟問題に対する米国の冷たい態度にも抗議の意を示した。ブラウン氏に対しては感謝の意を伝えるとともに、「今回のトランジットは、不便かつ不快で、自尊心さえも傷つけられたが、屈辱を忍んで重責を担うつもりだ。納得はしていないが、悪口を言うつもりはない」と語った。その上で、「今回の冷遇措置は、陳総統個人に対してではなく、台湾の国連加盟および2,300万人の台湾住民に対する懲罰」という見解を示した。
陳総統は今回、23日からホンジェラスで開かれる中米サミットに出席するほか、エルサルバドルとニカラグアを訪問し、29日に台湾に戻る予定。