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TSMC、NECの設備買収か


ニュース 電子 作成日:2010年4月21日_記事番号:T00022255

TSMC、NECの設備買収か

 
 BNPパリバ証券のレポートによると、ファウンドリー世界最大手、台湾積体電路製造(TSMC)が日本のIDM(垂直統合型の半導体メーカー)の生産設備を買収し、同社から生産委託を受けるとの観測が出ている。買収先はNECの可能性が高いと予測されている。これについてTSMCは、観測にはコメントしないと強調した。21日付中国時報などが報じた。

 買収先としてNECの名が挙がっているのは、▽スーパーコンピューターの中央処理装置(CPU)を製品としている▽TSMCの顧客であるソニーと関係が深い──ためで、証券会社は、TSMCがNECの設備を買収すれば、ソニーとの提携関係がさらに強まるとしている。

 陳慧明・BNPパリバ証券半導体主席アナリストは、TSMCは設備買収で、CPUとアナログICの受注、および20ナノプロセス開発に必要な関連IPを取得できれば、通年売上高の5~9%増が期待できると予測した。

 またIDMの多くは業績が悪化しており、特に製造プロセスの微細化が65ナノメートル以下に進んでからは、研究開発(R&D)への投入資金不足から製造規模を最小限にとどめる「ファブライト化」が進んでいると指摘した。