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「1坪300万元」、中銀総裁が郷林建設を名指し批判


ニュース 建設 作成日:2010年4月22日_記事番号:T00022275

「1坪300万元」、中銀総裁が郷林建設を名指し批判

 
 中央銀行の彭淮南総裁は21日、立法院財政委員会の議員らによる訪問を受けた際、最近1坪当たり300万台湾元(約890万円)という高価な住宅物件を売り出した郷林建設を名指しし、「あんな値段はあり得ない」と述べ、不動産投機をあおる建設業界の姿勢を強く批判した。22日付中国時報が伝えた。

 槍玉に挙がった郷林建設は、台北市内に建設中の高級物件「士林官邸」に1坪300万元、1戸当たり7億元という価格を付けて宣伝していた。同社の頼正鎰董事長は同日、「不動産価格には市場システムがある」として、中銀総裁が同社を名指し批判したことに不快感を示した。

 中央銀行は不動産価格抑制策の一環として、今週から市中銀行の不動産ローンに対する検査を実施している。投機目的に不動産購入に対するローンの実態を調べるのが狙いだ。

 これについて、立法委員からは、不動産高騰は一部地区で見られる現象にすぎず、景気回復に冷や水を浴びせる事態を避けるため、全面的な不動産価格抑制策に踏み切るのは望ましくないとの意見が出た。