友達光電(AUO)は22日、2010年第1四半期決算を発表した。売上高が前四半期比2.9%減の1,115億6,400万台湾元(約3,318億円)となったものの、売上総利益は同62.8%増の142億7,000万元に改善した。一方、営業収入は同327.9%増の81億2,900万元、純利益は72億7,400万元だった。
陳来助AUO総経理(中)は22日、世界経済は「東風が吹いている」と述べ、中国市場の発展が液晶パネル需要に直結するとの見方を示した(22日=中央社)
第1四半期の大型パネル出荷枚数は2,722万枚で、前四半期を0.6%下回ったが、前年同期比では107.1%の大幅増を記録した。中小型パネルの生産枚数は5,699万枚で、前四半期に比べ5.2%減、前年同期比では32.7%増だった。
同社の楊本豫財務長(CFO)は「第1四半期は非需要期に当たるが、パネル価格は世界的な景気回復と健全な在庫水準で比較的安定して推移した」と指摘した。液晶パネル1平方メートル当たりの単価が前四半期比で1.6%の下落にとどまる一方、ハイエンド製品の生産比率を高めたことや、製品の設計改善効果により、粗利益率は昨年第4四半期の7.6%から12.8%へ改善し、過去7四半期で最高となった。
同社は今後の需要見通しを楽観しており、第7.5世代の生産能力を第1四半期の月産10万枚から第2四半期には同12万枚に拡大し、欧米市場の需要拡大に対応する構えだ。