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ASE、EEMSの工場買収を検討


ニュース 電子 作成日:2010年4月26日_記事番号:T00022343

ASE、EEMSの工場買収を検討

 
 パッケージング・テスティング(封止・検査)最大手、日月光半導体(ASE)は、欧州の同業EEMSのシンガポール工場と蘇州工場の買収に向けた監査を完了したもようだ。ASEは「EEMSと交渉を進めているのは事実だが、一部の問題が未解決で、契約までには不確定要素が存在する」としている。26日付工商時報が伝えた。

 EEMSは財務状況が悪化しており、工場の売却を模索している。一方、ASEは受注能力の不足を補うため、EEMSの工場買収を希望しているという。シンガポールの半導体業界関係者は「第2四半期半ばには合併計画が合意に至る」との見通しを示した。

 EEMSは本社をイタリアに置き、2005年にシンガポールの半導体製造装置メーカー、エリプシズと合弁でEEMSアジアを設立した。しかし、08年末からの金融危機で独キマンダが破綻するなどして、EEMSは財務状況が悪化し、今年3月に債務再編を完了した。EEMSはブロードコム、マイクロン・テクノロジー、南亜科技などを主要顧客としており、ASEが工場買収に成功すれば、受注先拡大につながると期待される。