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銀行業界、力覇集団の不良債権を共同回収


ニュース 金融 作成日:2007年8月23日_記事番号:T00002256

銀行業界、力覇集団の不良債権を共同回収


 力覇集団をめぐる金融スキャンダル事件で、米国に逃亡中のグループ創業者、王又曽氏に対し、銀行27行が共同で総額252億3,100万台湾元(約870億円)の債権回収に乗り出した。債権回収作業は焦げ付き債権が最も多い兆豊銀行(メガバンク)が主導し、業界団体の中華民国銀行公会の枠組みを利用して行われる。23日付経済日報が伝えた。

 銀行公会は加盟銀行が海外に滞在中の債務者に対し、共同で返済を求めるメカニズムを設けており、過去に東帝士集団(トンテックス・グループ)などのケースが対象となっている。具体的には弁護士や海外の興信所などを使って、海外で強制執行や仮差し押さえなどを行う。

 回収対象の債権総額は、力覇集団の不良債権360億3,400万元の70%に相当する。しかし、海外での債権回収作業は国内よりもさらに困難が予想される上、各行からは債権回収にかかるコストが膨らむことを懸念する声も出ている。