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ECFAのアーリーハーベスト、中国側が一部難色


ニュース その他分野 作成日:2010年5月6日_記事番号:T00022560

ECFAのアーリーハーベスト、中国側が一部難色

 
 施顔祥経済部長は5日、中台間での海峡両岸経済協力枠組み協議(ECFA)をめぐる第3回交渉を控え、中国側が石油化学、機械、紡織をアーリーハーベスト(関税の早期引き下げ)対象品目に含めるのは一部困難だとする姿勢を示していることを明らかにした。6日付工商時報が伝えた。

 特に石油化学分野では一部製品が東南アジアとの自由貿易協定(FTA)で関税引き下げ留保品目に含まれており、中国側は台湾側に譲歩できない事情がある。このため、台湾経済部関係者は「われわれの要求がすべて通るとは限らない」との見方を示した。

 中国は東南アジアとのFTA発効に伴い、石油化学製品の大半で関税を撤廃した。しかし、ポリスチレン(PS)、ポリエチレン(PE)、ポリ塩化ビニル(PVC)などに関しては、関税撤廃時期を2012年に先送りしている。また、ごく少数の品目は中国の国益に深くかかわるとして、関税引き下げの対象にすら含まれていない。

 台湾経済部関係者は「一部品目は東南アジア向けの関税撤廃が2年後となっており、台湾側の主張を認めれば、東南アジアに説明できない」と述べ、台湾側の主張は一部認められないとの見通しを示した。